「赤ちゃんが欲しい」と思って妊活を始めても、なかなか妊娠できない可能性があることを、あなたは知っていましたか?
今すぐではなくても、将来的に「赤ちゃんが欲しい!」と思っているなら、「妊娠すること」について知っておいて欲しいことがあります。
では、どんなことを知っておくべきなのでしょうか?
すべての人がすぐに妊娠できるとは限りません。
健康な20代の男女が排卵日に性交渉をもった場合の妊娠成功率は約25%。健康状態が悪かったり性交渉のタイミングが合わなかったりすれば、さらに妊娠率は下がってしまいます。
年齢を重ねるにつれて妊娠率は下がり、逆に流産をする確率は上昇します。
日本産婦人科学会は、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交渉をもっているにもかかわらず、1年妊娠しなければ不妊であると定義しています。
ホントです。
これまで子宮内は無菌といわれていましたが、最近の研究で子宮内にも常在菌の集まり「フローラ」が存在することがわかりました。中でも「ラクトバチルス」という乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)が子宮内フローラの90%以上を占めている女性は、そうでない女性に比べて妊娠率が大幅に高いことがわかっています。
スペインで行われた研究では、ラクトバチルスの割合が90%未満のグループの妊娠率は33.3%、90%以上のグループの妊娠率は70.6%という結果でした。
妊娠確率を高めるためにはカラダの状態を知ることがとても大切。中でも、「ラクトバチルス」と呼ばれる乳酸菌の存在が近年特に注目されています。
今回は、そんな「ラクトバチルス」について、高輪台レディースクリニックの瀧澤慎理事長にお話をお伺いしました。
教えて先生!
妊娠率を高めるために必要な「ラクトバチルス」って何?
妊娠確率を高めるためにはカラダの状態を知ることがとても大切。中でも、「ラクトバチルス」と呼ばれる乳酸菌の存在が近年特に注目されています。
今回は、そんな「ラクトバチルス」のことから、カラダの状態を知るための方法まで、高輪台レディースクリニックの瀧澤慎理事長にお話をお伺いしました。
-「ラクトバチルス」が妊娠に関係するのはなぜですか?-
子宮内の環境が乱れる原因として、子宮内膜に軽度の炎症状態が持続する「慢性子宮内膜炎」という病気があります。病原菌が増えると子宮内膜が受精卵を受け入れられる状態になるのを邪魔してしまったり、病原菌を倒すためにカラダの免疫機能が活性化して受精卵を敵とみなして攻撃してしまったりして、妊娠を妨げる可能性があるのです。
慢性子宮内膜炎には、おりものの異常やかゆみといった自覚症状がなく、なかなか妊娠できなくて子宮内膜を調べた結果、判明することがほとんどです。
-どうしたら「ラクトバチルス」を増やすことができるのですか?-
プロバイオティクスとは健康に有益な可能性がある生きた微生物や、それらを含む食品・サプリメント・医薬品などを指します。子宮内フローラを整えたい場合は、製薬各社から発売されている膣剤が効果的で、ラクトバチルス属の乳酸菌が含まれる膣用剤を投与することで、子宮内フローラに占めるラクトバチルスの割合が大幅に改善することがわかっています。
例えば、当院に通院されているある女性は、検査によってラクトバチルスの割合が25%しかなく、23.6%を慢性子宮内膜炎の原因となる病原菌「ストレプトコッカス」が占めていることがわかりました。この女性は、抗生剤治療と膣剤の併用による治療後、ストレプトコッカスがいなくなり、ラクトバチルスの割合も97.62%まで上昇。この女性は体外受精で無事に赤ちゃんを授かることができました。
-そもそも自分の子宮内フローラの状態はどう確認したらいいのですか?-
EMMA検査は、子宮内に存在する菌の種類や量を調べる検査で、月経周期15〜25日目に、子宮体がん検査にも使うストローのような道具を使って子宮内膜の一部を採取します。
検査自体は、採取した子宮内膜の一部をスペインに送って実施されるため、結果が出るまでに2〜3週間かかります。
-EMMA検査はどんな人が対象なのでしょうか?-
そのほか、以下のいずれかに当てはまる方も検査を受けられたほうがよいでしょう。
・適度に夫婦生活をもっても、なかなか妊娠できない方
・以前の出産で破水後長時間がかり、子宮内感染のおそれから帝王切開となった方
・産後に発熱した方
・いわゆる「2人目不妊」が気になる方
妊活を続けている皆さんに
知って欲しい「不妊治療」のこと
瀧澤先生には、引き続き不妊治療についてもお話を伺いました。
-不妊治療ではどんな治療が行われるのですか?-
また、それと並行してホルモン測定(内分泌検査)も行います。妊娠するために必要な「卵胞ホルモン(エストロゲン)」の検査は生理3〜5日目に、妊娠を維持するための「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の検査は排卵から1週間後に採血を行うのが理想です。排卵していても黄体ホルモンが少ないケースもあり、必要があれば黄体ホルモンを治療するお薬を処方します。
その後2〜3ヶ月しても妊娠に至らない場合は、弱い排卵誘発剤を処方したり、卵管に詰まりがないかを調べる「子宮卵管造影検査」をしたりします。
-不妊治療はいつから開始すべきですか?-
先ほどご紹介した「EMMA検査」は費用はかかるものの、それ以上の価値があると思うので、受けておくことをおすすめします。
検査期間は排卵後から次の生理までの間と決まっているので、ご興味がある方は一度医療機関を受診いただき、スケジュールを相談するのが良いでしょう
いかがだったでしょうか?
実は意外に多い「不妊」の状態。もしあなたが将来的に赤ちゃんを望んでいるのであれば、もしもの時に備えて、カラダのこと、不妊治療についてしっかり考えることをしてみてはいかがでしょうか?
最新技術で妊活をサポート
アイジェノミクスの最新の遺伝子検査をご紹介
タイミング治療を行っていてもなかなか妊娠しない場合は、人工授精や体外受精といった治療法を提供している不妊治療クリニックへステップアップしながら、一つずつ不妊の原因を探していくのが一般的です。
不妊治療の技術は日々進歩しており、治療の各ステップごとに、さまざまな検査や治療法が提供されていますので、まずはお気軽にご相談してみてください。
今回の記事に協力していただいたアイジェノミクス・ジャパンでは、さまざまな遺伝子検査を行って妊活をサポートしています。
中でもEndomeTRIO(エンドメトリオ)検査は、子宮内の状態を確認するための検査を組み合わせ、妊活・不妊治療をサポートしてくれるルナルナおすすめの検査です。
なかなか妊娠しない、妊娠してすぐに流産してしまった、という場合は、卵に問題があった可能性も考えられます。そのため、体の外で精子と卵子を受精させる体外受精では、子宮内へ卵を戻す前に卵の発育や染色体の状態を確認するための検査を実施する場合があります。
アイジェノミクスも提供している「PGT-A」検査は、流産や着床不全の原因となる、卵の染色体数の問題を調べるための検査です。治療を続けるうちに、時には不安な気持ちになってしまうこともあるかもしれませんが、少しでも妊娠の可能性を高められるように、さまざまな検査・治療が提供されていることを、ぜひ知ってください。
「アイジェノミクス・ジャパン」の遺伝子検査は、各検査に対応しているクリニックで実施や相談をすることができます。ぜひお問い合わせしてみてはいかがでしょうか?
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